髪に優しいシャンプーとして注目されているのが、「ノンシリコンシャンプー」!
ドラッグストアのシャンプー売り場でも、ノンシリコンの文字を見かけることが多くなりました。
ですが、そもそもノンシリコンって何の事かご存知ですか?
ここでは意外と勘違いされがちな、ノンシリコンという言葉について見ていきたいと思います。
実はシリコンじゃなかった!?
まず、ノンシリコンと言われていますが、本当は「ノンシリコーン」なのです。
シリコンとシリコーンでは全くの別物。
この段階で、すでに勘違いしている人も多いのではないでしょうか。
そもそも、ノンシリコンシャンプーはシリコン(本当はシリコーンですが、ここではシリコンとします)が含まれていないシャンプーのこと。
シャンプーにおけるシリコンの役割は、キューティクルをコーティングすること。
それにより髪同士の摩擦を軽減したり、指通りをなめらかにしたりするのです。
これだけ聞くと、別に入っていても良さそうな成分ですが、実はシリコンは吸着力が強いため毛穴に詰まってしまったり、髪をコーティングしてしまうことで汚れが落ちにくくなってしまう事もあるんです。
つまりかえって髪を傷めてしまう原因になる事も…。
シリコンとシリコーン、それとシリカの違いって?
では、シリコンとシリコーンって何が違うのでしょう。
まずシリコンとは、ケイ素(元素記号Si)のこと!
酸素の次に多く存在している元素だと言われています。
主にケイ石という酸素と結合した形で存在していて、半導体においては非常に重要なポジションにあります。
次にシリコーンですが、これはケイ素などを元にして作られたもので、合成樹脂であるシリコン樹脂や、オイル状になったシリコンオイルなどがありますね。
シリコン入りシャンプー(つまり普通のシャンプー)に使われているのは、主にこのシリコンオイルです。
ではシリカは何かというと、二酸化ケイ素という物質になります。
スナック菓子の袋に入っているシリカゲルが有名ですね。
ほかにも歯磨き粉の研磨剤として使われていたり、ファンデーションやアイシャドウが湿気で固まってしまうのを防いだり、クリームや乳液の安定剤として使われていたりします。
シリコーンの役割は?
シャンプーなどに使われるシリコンオイル。
これはコーティング剤としての作用が強いため、シャンプーを始めコンディショナーやトリートメントなどにも使われ、キューティクルをコーティングする役割を担っています。
ほかには落ちにくい性質を利用して、ウォータープルーフの日焼け止めやファンデーション、落ちにくいマスカラなどの化粧品にも使われています。
まとめ
ノンシリコンシャンプーはシリコンが含まれないシャンプーのことですが、本当はシリコンではなくシリコーン。
その違いは、シリコンがケイ素であるのに対し、シリコーンはケイ素から作られるコーティング作用の強いオイル(もしくは樹脂など)であるということ。
豆知識として覚えておくと良いかもしれませんね。
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