シャンプーが切れていたことを忘れて、新しいシャンプーを買い忘れてしまった…。
そんな時、一日ぐらい石鹸でもいいかなって思っちゃいますよね。
でも普段はカラダや手を洗う石鹸で髪を洗っても大丈夫なのでしょうか?
石鹸とシャンプーの違い、そして石鹸で洗った時に起こりがちなトラブルについて見ていきたいと思います。
石鹸とシャンプーの違いとは?
どちらも「汚れを落とす」という役割を持つ石鹸とシャンプー。
この二つには明確な違いがあるのでしょうか。
石鹸
石鹸の主成分となっているのは、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムといったもの。
原料は油脂で、それにアルカリ化合物を反応させています。
つまり、石鹸は強いアルカリ性というわけです。
シャンプー
シャンプーの主成分は、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムといったもの。
原料は石油由来の合成界面活性剤です。
ただし、シャンプーにもピンからキリまであるので、天然由来の成分のものもありますね。
シャンプーは弱アルカリ性~弱酸性となります。
根本的に原料が違う事が分かると思いますし、なにより大事なのが、石鹸はアルカリ性でシャンプーは弱アルカリ~弱酸性であるということ!
アルカリ性は髪にダメージ
石鹸のアルカリ性は、髪の表面を覆っているキューティクルに大きなダメージを与えます。
そのため、石鹸でアルカリ性に傾いてしまった髪を、弱酸性のリンスで中和してあげないと大変なことになってしまします。
石鹸で髪を洗うことが必ずしもNGかと言われたらそうでもありませんが、しっかり泡立てること、優しく洗うこと、よく洗い流すこと、弱酸性のリンスで中和することなど、注意しなければいけないことが多くて大変だということは覚えておいた方が良さそうですね!
石鹸で洗うと起こりやすいトラブルは?
まず、石鹸は洗浄力が強く、頭皮や髪の皮脂を取りすぎてしまいます。
そうなると乾燥して、キシキシ・ギシギシになりますよね?
シャンプーはそれだけ、髪のことを考えて作られているということなのです。
しかし逆に、乾燥ではなくベタベタしてしまうこともあります。
石鹸で髪を洗うと、石鹸の成分が水道水に含まれるカルシウムイオンと反応して、石鹸カスという水に溶けない物質を作り出してしまいます。
この石鹸カスが髪に付着すると、ベタベタの原因となってしまいます。
まとめ
石鹸とシャンプーの最大の違い、それはアルカリ性か、弱アルカリ性~弱酸性かです。
石鹸はアルカリ性でキューティクルにダメージを与えてしまいます。
石鹸で髪を正しく洗うには非常に手間がかかるので、それができないようなら、ちゃんと髪のことを考えて作られているシャンプーを利用してくださいね。
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